From Developers
アクウィズ開発者より

株式会社 マーフィード
代表取締役社長 池田 比呂志

MARFIED=More Field
常に希望と向上心を持って、より高いフィールドを目指す
マーフィードという社名は英語の「More Field」をもとに名付けました。創業当時から「常に希望と向上心を持って、より高いフィールドを目指す」というヴィジョンはありましたが、1990年の創業から数年間の主な業態は貿易でした。

もともと海が好きだったこともあり、海外製のボートやジェットスキーを日本に輸入して販売することから弊社の事業はスタートしました。しかし正規代理店の台頭により苦戦を強いられ、打開策に頭を悩ませているとき偶然、アメリカの友人の家でR.O.浄水器の存在を知ったのです。

友人の協力を得て、R.O.浄水器の会社を訪問。社長との面会を果たし、日本で輸入販売をすることになりました。当時の日本では、蛇口に浄水器を取り付けたり、ペットボトルの水や飲料を買うことが普及し始めてきた時期でした。そのため、日本での販売はなかなか思うようにはいきませんでした。そんなときに活路となったのが熱帯魚オーナーに向けた販路の開拓だったのです。
そこから、私の「水」の研究が本格化しました。マーフィードを起業する以前、浄水場の設計をする会社に勤めていたので、一般的な人よりも少しは知識があったかもしれません。とはいえ、施設の設計と水質の研究はまったく畑が違いますので、ほとんどゼロからのスタートでした。

熱帯魚オーナーたちの間で弊社の浄水器が人気となったおかげで、経営も軌道に乗り始めました。当時、飼育が難しいとされていた「ディスカス」が弊社の浄水器を導入したことで飼育や繁殖ができるようになった、という口コミが広がると、製造が追いつかないほど注文が殺到しました。浄水器の製造に追われながらも、水と生命が密接な関係にあること、水質が生き物の命にどれほどの影響を及ぼすのかを、私自身が痛感するきっかけになったのです。
健康を通じて幸せな暮らしを
弊社の浄水器を使うことで、熱帯魚や金魚、メダカがすくすくと育ち、繁殖に成功したというお声をたくさんいただくようになりました。金魚やメダカを飼育したことのある方ならば、水道の水を水槽にじかに入れてはいけないことをご存じでしょう。とくに、メダカは大変、敏感な生き物なので今でも浄水場では水質チェックにメダカが用いられています。そんな繊細な生き物にも対応できる製品を作ることができるのならば、人のための製品も開発したいと考えるようになりました。


私たち人間が生きる上で空気と共に大切なのが水です。しかし、私たち人間はおろかなことに大気を汚し、川や海を汚染してきました。大気の汚染は雨の汚染につながり、めぐりめぐって水にも影響を及ぼします。初夏になると川ではアユが捕れ、夜になると蛍が舞うといった風景が日本中から消えたことを記憶している方も多いことでしょう。最近では再び、野生の蛍の復活が確認されはじめ、大気や水質の環境はかつてに比べると改善してきたのだな、と感じます。

このことからもわかるように、もともと、自然には偉大な浄水システムが備わっているのです。とくに日本は島国であり国土面積が小さいこと。標高の高い山々があり、四季があることなどから水に恵まれた国です。自然の営みとともに暮らしていたころの日本人は自然の浄水システムによってつくられた、まったく不純物のない「純水」を日常的に使っていました。今でも天然氷の氷室や地下水、湧き水などでこのような水に触れることができます。一度は危機に瀕した環境が復活したのは「人間が汚染物質を排出しないしくみ」が整ってきたからです。「悪いものがなければ自然の偉大な浄水システムが働く」ということを証明してくれたように思います。
塩素を含む水道水のリスクを考える
現代の日本では、ご家庭の蛇口から出てくる水道水の多くが、塩素による殺菌が行われています。これは水道法によって塩素を添加することが義務付けられているからです。塩素は水道水を介してコレラやチフスといった感染症が流行することを予防するには大変、有効です。しかし、人体が塩素による影響をまったく受けない、というわけではありません。

果たして人々の健康にとって、水が殺菌されていることがよいことなのだろうか? と私は考えるようになっていきました。

塩素のニオイがする水を私たちは「おいしくない」と感じます。そのため、飲用や炊事には浄水したものやペットボトルの天然水などを使う方も増えています。また、しっかりと煮沸して飲むといった工夫をしているご家庭も多いことでしょう。料理や飲用については、ある程度カバーできます。しかし、私がもっともリスクだと感じるのは「皮膚に触れる」「気化した塩素を吸う」ことなのです。

つまり、入浴や洗顔、洗浄機能付き温水便座での水道水の使用です。コレラやチフスの菌を死滅させるほどの殺菌成分が皮膚に直接、触れる、呼吸を通じて体内に入る、ということのダメージから人々の健康を守りたい……。


感染症の予防という観点での「健康」という面からも、家庭に届くまでの水道水には塩素は必要です。けれど、人々の健康のためには、生活水には塩素はない方がよいのです。「家庭内で使う水をすべて浄水する」理想的な水環境を整えることを実現すべく、アクウィズの開発がスタートしました。
家に届くまでの水を守ってきた「塩素」を家の中に入る水からは脱塩素する。そのためには、ご自宅の水道管に直接、設置するセントラル浄水器がもっとも有効な手立てと考えました。水道管から供給される水を浄水できれば、ご家庭のすべての水まわりでお使いいただけるからです。浄水器の開発は、高い脱塩素力を実現するフィルターを選び抜くこと。そして、いかに組み合わせるかが要となります。
最適なフィルターと組み合わせを試行錯誤すると同時に、本体はコンパクトでありながら安全面と耐久性に優れた素材を最高の加工技術で作り上げることが重要となります。そして、多くの方に使っていただける、使いやすい価格帯の製品となることも欠かせません。

浄水器としての性能、安全性、耐久性、そしてコスト。すべてにおいて納得のいく製品が完成するまでに約2年の歳月を費やしました。
長く使い続けていただける導入プランを実現
開発の中でもっとも重視したのは、性能面はもちろん「使い続けていただくためにはどうすればよいか」ということでした。継続して使っていただいて、はじめてお客様の健康に役立つことができるからです。

とはいえ、転勤やお引越しなど、ライフスタイルにはさまざまな変化がつきものです。こうした変化に対応できることが、継続使用のしやすさにつながると考え、3つの導入プランをご用意しました。
浄水器の性能の維持には、適切な保守・メンテナンスが不可欠です。使用期限を過ぎたフィルターをそのままお使いになっていると、フィルターに付着した不純物が水に溶けだし、浄水前の水よりも不純物の多い水が蛇口から出てくることになってしまうからです。

水による腐食が起きにくい上質なステンレスを本体に採用することや、定期的なフィルター交換の費用を含めた保守契約料など、アクウィズはハード、ソフト両面から「安心してお使いいただけること」を第一に考えております。

製品に関してご不明なことがありましたら、お気軽にお問合せください。みなさまの健やかな暮らしのお役に立てることを願っております。

株式会社マーフィード
日本アールオーメンテナンスサービス株式会社
マーフィードアクアサービス株式会社
MHC株式会社

代表取締役社長 
池田 比呂志(HIROSHI IKEDA)

1964年神奈川県生まれ。県立神奈川工業高等学校 建築科卒業後、大手水処理メーカーにて浄水プラント設計を担当。89年、独立してマリンスポーツ用品輸入販売を始め、翌年、株式会社マーフィードを設立。米国で逆浸透膜浄水器に着目し、輸入販売をスタート。その後、観賞魚用浄水器を独自に発案・開発して販売。観賞魚愛好家やブリーダーから支持を得る。95年米国ロサンゼルスに現地法人Marfied USA Inc.を設立し、WQA(アメリカ水質検査維持協会)に登録。01年日本仕様の家庭用逆浸透膜浄水器「自然の泉」を、翌年に富士電機リテイルシステムズ株式会社との共同開発による「R.O.水自動販売機」を開発。04年浄水サーバー「DP100を開発」しタンク式の特許を取得。17年セントラル浄水器「アクウィズ」など多数の製品を開発。
水の研究者、製品の開発者として、大学や企業での講演も行っている。
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